ViewSend ICT株式会社 嗣江 建栄

7月 25, 2019
IT・メディア
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ViewSend ICT株式会社(http://www.viewsend-ict.co.jp/)

ViewSend ICT株式会社(http://www.viewsend-ict.co.jp/

●会社プロフィール

 2010年2月設立

 資本金:25,749万円

 従業員:18名

 事業内容:遠隔医療支援システムの開発・製造・販売・運営

本日インタビューさせていただいたシャチョー

嗣江 建栄

●個人プロフィール

1996年3月千葉大学大学院修士課程修了

2004年2月遠隔医療支援事業にて起業し、現在に至る。

政府が推進する多数な遠隔医療事業にプロジェクトリーダとして参与し、APEC2010では「日本の遠隔医療」を題としたプレゼンを行う。

創業までの経緯についてお話いただけますでしょうか。

はい、大学院で半導体の材料開発などをしていましたが、ハードよりもソフトのほうがおもしろいなと思って、アメリカで開発された医療ソフトや医療機器を販売する販売代理店(日本)に入社。しかし、当時はネット環境が悪かったこともあり、入社して10年ほどで倒産。倒産してしまったので当然給与が出るはずもなく、ハローワークに通い詰めていました。そのため、よくあるベンチャー企業の大きな目標としての「社長になるんだ!」みたいなものは持っていませんでしたね。

ただ、ハローワークに行ってもうまくいかないし、お金も底を尽きそうだったので一念発起し、開発側であったアメリカ側のIT企業を買収しました。当時は大きな決断でしたが、今考えればあまり大きな会社ではなくベンチャーですね。しかしそんなベンチャーでも、私たちが納品していたのは、自衛隊病院などの陸海空全部に導入していたんです。セキュリティが大変評価され、遠隔医療で活用されていました。振り返ればそんなスタートからもう20年も経っています。

なぜ買収までしようと思われたんですか? 資金はどうされたのですか?

当時は仕事がなく大変苦しい状況でした。でも防衛省が導入するぐらいなので、このソフトは間違いなく良いものだと確信し自分がやらなければ誰がやるんだ!、と奮い立たせました。また、遠隔医療についてはとても可能性を感じていて、自分の中で「これなら絶対にいける」と変な自信もありました。

資金については、もちろん自分はほぼお金がなかったので、当時の知り合いが家やマンションを売って、立て替えてくれました。「嗣江さんがやるんだったら応援するよ」とみんな言ってくれました。家族でもなく、ただの知り合いだったのに、そこまでしてくれるなんて!と思いましたよ。そんな彼らには漸く少しづつお金を返していけています。何十年もかかっていますが。また運が良かったのは、遠隔医療は助成金(経産省の助成金や、東京都の助成金)が多く、結果、買収までこぎつけることができました。

事業面でも追い風が次第にふいてきました。がんセンターとの共同開発や、インターネット回線の速度アップによる外部環境の変化です。

そういった環境の変化もあれば、競合がどんどん参入してきそうですが。

みんな日本でやって失敗して、会社が倒産してしまっていたんです。当時は遠隔医療ビジネスに対する印象は最悪でしたね。誰も触りたくない雰囲気でしたよ。

そのため、競合らしい競合はなく2004年からつぶれることなくここまでやってこられました。最近になって、画像認識をやっている企業さんもベンチャー界隈で出てきましたが、遠隔画像診断だったり、在宅医療だったり全部診療報酬によるものですよね。類似企業はたくさんありますけど、99%みんな同じモデルなんです。弊社のビジネスモデルは1%なんです。だから生き残ってこられた。

社長はご出身が中国ですが、中国関連は事業を行うのですか?

はい、最近は中国関連の仕事も多くなってきています。今週は北京に行ってきますよ。最初は日本と同じように認可をしっかりとって同じビジネスを展開できれば、と考えていましたが中国国内には優秀なエンジニアが数多くいるので、ソフトウェアなんてすぐにコピーされてしまいますね。そのため、医療という切り口でもっと掘り下げて富裕層の人を日本に案内してくるというビジネスを始めたところ、最近は非常に好調です。中国の方は去年の実績で見ると、1人平均1000万円ぐらいを治療費として日本で使うんです。そうすると病院も運営を維持できるし、政府も助成金などをまかなわなくてもよい。日本は現在医療費がすごい膨らんでいますよね、50兆円に迫っているという。

しかし中国の例ですと、日本では500人あたり1人のお医者さんがいるのに対して、中国では3500人あたり1人のお医者さんしかいないんです。日本の7分の1ぐらい少ない。完全に医師が不足している。そういう人たちを日本に案内するという構造です。

日本は貿易において、さまざまな分野で黒字ですが、医療だけ赤字です。毎年1兆円近くの赤字設定、日本の医療は。サービスはすごくいいのに。そういう質の高い医療を求めている人たちに提供することで、日本の医療の貿易赤字を解消できるし、本当に医療を求めている人に提供することができる。そこが自分たちの居場所だと考えています。

今後はどのように運営されていかれますか?

一つは縦展開、もう一つは横展開で考えています。

縦展開というのは日本国内の医療で現在提供しているサービスのシェア拡大です。シェア拡大するとともに、海外からの受け皿を広げるのが縦展開。

横展開は現在行っている事業のグローバル化です。海外の富裕層を日本に案内するビジネスを深く掘って、広く展開します。

起業を目指す若者に対して何かメッセージをお願いします。

ほかの人がやっていないことをやってほしい。若い方は発想力が豊かですよね、考える能力が高い。だからこそ全員が同じことをやっていても、面白くないので、人と違うことを見つけ、そこを頑張ってほしい。私も「買収」することで社長になりました。そういった面白みを自分なりに見つけてやり続けることで、何か見えることがあると私は思っています。

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